維新派BLOG

奈良にて並ぶ

白いTシャツ日和が続いています。
ついこのあいだまでひざ掛けを持ち歩いていたのに、
いつのまにか、日焼け止めと虫よけスプレーの季節ですね。
ここのところ、日中出歩く度、そこらじゅうの緑の豊かさや猛々しさにすっかり圧倒されて、
植物も生き物なんだなあ、と当たり前のことに思い至ります。

今回は奈良の地にて、ポスター撮影をしてきました。
昨年に引き続き、今年も奈良です。
現場に立つと、今年もやるんだ!という気概に満たされて、
日々の稽古とはまた違った気合いが入ります。

ところで、奈良の地名の語源は諸説あるらしいのですが、
「(地を)平す」(ならす) というのがあるそうです。
そう言われて奈良の地に立ってみると、確かに大阪よりも、遮るもの少なさを感じます。
単に高い建物の少ないせいかもしれませんが、遠くを見渡せるというだけで、なんだかゆったりした気持ちになります。

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撮影中、視線は「カメラと同じ高さで前!」ということで、
結果ずっと空を向いていることになりました。
子どもの頃、空というものは、普通にそこに在って、高いところまでいけば、
ぺたりと触れるものなんだと思っていました。
何年かたった今も、あんなに青々と広がっているのに、
どこまでいっても触れないということが、時々不思議に思えます。
そんなことを思いながら上の方を見ていると、どこを見たらいいのか焦点が合わなくて、
斜め右上の月に目を流したり、まっすぐ立つイメージ
(カカシ(×)→草(×)→木→棒→腹筋!)をしたりしているうちに、
高いところから「オッケーでーす!」と声がかかりました。

皆どんな目をして立っているのでしょうか。今からとても楽しみです。

日が落ちるなか、撮影、撤収と速やかに進み、月がのぼる頃には、皆荷物をまとめて解散となりました。
上にも横にも広がる奈良の地で、今年はどれだけの見たことないものたちと出会えるのでしょうか。
まだまだ知らないことのほうが多い奈良、今年はもっと好きになりそうな気がします。

2016年公演も関わる全ての方々、どうぞよろしくお願いします。 

(衣川茉李)