夏です。アトリエの季節です。
ということで、小道具のカルネ申請のための作業で
久々に名村造船所跡地に借りている維新派のアトリエへ。
ようやく本気出し始めた湿度と相変わらずの砂っぽさが相俟って不快指数は計り知れません。
作業内容としては、名村にある小道具を一旦全て広げて状態をチェック、
直しが必要なものとそうでないものの個数をそれぞれ確認。
その後、重さ、大きさ(縦×横×高さ)、材料をリストに書き込んでいきます。
こうしてリスト化して申請することで海外に送る時の関税やら保証金が安くなったりするとかしないとか。
まずはひたすら砂と埃にまみれながら荷物を降ろして梱包を解いていきます。
名村の名物といえば砂。
恐ろしくきめ細かい砂が穴という穴に入り込んできます。
開始1分で全身ショリショリです。
絵も描けます。
と、そんなとき
トランクを包んだ袋を剥がす段階で、なにやら不審な物体を発見。
なんでしょうこれ。
ぱっと見は、一度水でふやかしたドッグフードを少しこねてから半乾きにしたような感じで、
手で触ると石よりも少し柔らかくて脆そうです。
明らかに梱包した内側に入っています。
中にはゲル状のものまで…(手につくといつまでもベトベトします)
昨年の公演の終わりに入れた時には無かったはず…
いったい何者の仕業か。
①たまたま屋根から科学的な物質が降ってきた。
→二重に梱包したトランクの内側からも出てきてるので考えにくい。
②虫(カマキリみたいな)がやってきて卵かなんか産んだ。
→こんな砂まみれの草木のない倉庫に卵を産むなんて母として無謀すぎる。
③昨年の現場であった平城京跡で梱包の際、トランクに古代人の魂のようなものが付着、
その後、名村の環境の厳しさ(砂とか)に耐えきれずゲル化、固体化。
→なにかしら連れてきたという点で一番有力か?
考察の結果、ひとまず古代人の魂もといタマシイと呼ぶことに。
袋を剥がされ、仕分けされたトランクたち。
次々とタマシイたちによる侵略が発見されるも、無事に全てのトランクが陽の目を見ることができました。
もちろん他の小道具たちも。
不思議と彼らにはタマシイの付着は見られませんでした。何故。
その後は、カラカラのタマシイは払い落としてからトランク本体のチェック、
べとっとしたタマシイはちょっとキモいので袋ごと処分、トランクは別の袋に入れます。
幸運にもトランク本体に付着していたタマシイは全てカラカラタイプ。補修作業の手が増えることはなさそうです。
しかしこれだけタマシイタマシイ呼んでいる物体、本当のところなんなのでしょう。
不気味です。
虫の仕業なのか、自然現象なのか、気候と砂が作り出したモンスターなのか…
どなたか、そういったこと(どういったこと?)に詳しい方の意見を伺いたいところ。
我こそはという方、是非ご連絡をm(__)m
そんなこんなで作業はぼちぼち順調に進み、14時半には終了。ゆるゆると解散。
ほぼ作業内容に触れていない気もしますが、こんな感じで終わろうと思います。
お疲れ様でした!
(石原菜々子)