維新派BLOG

忘れない記憶

ここ数日で一気に涼しくなりましたね。
夕方、稽古場へと向かう道で、風の肌ざわりがとても懐かしく、去年の「アマハラ」を思い出しました。
平城宮跡で毎日のように見ていた夕焼け空と、少し肌寒い風。土や草から立ち込める匂い。
大きく深呼吸すると、自然と目線が広く、遠くなって行きます。
連日の稽古でついつい視野が狭く、息が浅くなってしまいそうなところを、改めて大きく深呼吸をして、
空へと、海へと、そして台湾へと思いを馳せつつ、稽古に臨もうと思わされました。

 

最近の維新派は、稽古場では広さが足らず体育館で稽古をしたり、アトリエでの作業もしました。

 

去年使った衣装や小道具の破損個所を直したり、また新しく作ったり。
昼は作業、夜は稽古と、せかせかと活動しております。

 

こうした日々をめまぐるしく過ごしてるうちに、もう台湾に行って、舞台稽古をして、台湾の美味しいご飯を食べて、いつの間にか白塗りをしていて、 そしてあっという間に、終わってしまうんだろうなぁと、ふとした時に思います。
ああだこうだと意見を交わしながら稽古するのも、わいわいみんなとご飯を食べるのも、もう一瞬で終わってしまうんだろうな、と…。
だからこそ今を生きる私たちは、どんな些細なことでも、感じて、覚えていようと思います。

奈良、平城宮跡を旅立って行ったあの大きな船は、次の目的地である台湾で、どんな記憶を刻むのでしょうか。

(山辻晴奈)