維新派BLOG

稽古場の思い出

稽古場での稽古が終わりました。
まだ稽古場の整理や、忘年会などを稽古場でやるというのはありますが、
稽古をもうここではやらないという意味では、稽古場の役割は終了したと言えます。

2011年の年末に稽古場の建物を自分たちで改装しました。
解体から始まり、いらない柱を切り、床にコンパネを貼り色を塗り、壁には漆喰を塗りました。
寒い時期の工事中、松本さんがぜんざいを作ってきてくれました。
餅がなくやたら甘かったです。でも三杯食った。

稽古場が完成した時、松本さんが名前を付けようと言っていました。
「維新派稽古場」でいいんじゃないかと思ったが、
俺たちがここでどんなことをしてどうなりたいか、表明するんだ、それには名前が大事だ、
というふうなことをいってたのを思い出します。
結局何も付けずでしたけど。

あのタイミングで稽古場を持つというのは、
当時よく借りていた貸し館の運営が変わるというのもあっただろうけど、
野外に劇場を作る、つまり稽古場も作ってしまう劇団が常時の稽古場を持とうというのは、
それなりの、作品を作る態度も変化していたのかなと思います。

とにかく稽古場ができたことで時間ができました。
1人でふっと行って、何か動いて、何か生まれる時間、
深夜まで二時くらいまであーだのこーだの話し合う時間。
松本さんと稽古後にそのまま呑む時間。
大体冷蔵庫には、グリーンラベルが用意されていました。

演劇は「練習する」というと、なぜかちょっと違う、
やはり演劇は「稽古する」というのがしっくりくるというのを何かで読んで、
確かになぁと思ったことがありますが、
まあそれは深い話になるかもしれないのでよしとくとして、
なにか、こだわりを持ったものを時間をかけて稽古する、
稽古できる僕たちの稽古場というのが、とても好きでした。

アマハラ台湾公演、間もなくです。
観に来てくれる方々、台湾でお待ちしてます。
観に来られない方々、また自慢します。

(金子仁司)