「ヂャンヂャン☆オペラ」第一作目にして、東京での初の本格的な野外公演。
製作過程がドキュメント映画「蜃気楼劇場」に記録されている。大回転舞台が廻るたびに街が廃墟と化していく様は圧巻。
作・演出 | 松本雄吉 |
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美術 | 林田裕至 |
照明 | 阿部善郎 |
音楽 | 内橋和久 |
音響 | 松村和幸 |
衣裳 | 堂本教子 |
舞台監督 | 磯見俊裕 |
特殊効果 | 野田豊年 |
宣伝美術 | 田澤友紀 |
写真 | 上諸尚美・福永幸治 |
制作 | 高岡茂・桐村淳子・有田亜李子 |
石本由美・野田貴子・鈴江珠里・黒井優子・池本和美・大林真紀 ドミニク朝吉・山田裕之・フルカワタカシ・内田欽弥・井上大輔 石原岳・塚本修・柴崎正道・川島和明・隈井 士門・石山雄三 阿部陽美・柴崎あづさ・デカルコ=マリー・坂井原哲生・少年マルタ |
日程/1991年10月17日〜11月5日
場所/東京・汐留旧国鉄コンテナヤード<蜃気楼劇場>
装置と言うにはあまりにスケールの大きい『少年街』のセットは、何よりもその廃墟風の傾いた美しさで魅力的だった。装置の多くは有用性を失った廃棄物やがらくたで構成されていた。〜中略〜彼らは生身の少年少女というより、記憶をインプットされたがらくたの自動人間のように見えた。ここでは人間もスクラップの一種なのだ。人間が消滅した未来の都市で、アンドロイドだけが動き続けているような光景。〜中略〜この舞台から私が感じたのは、普通の演劇公演ではあまり見られない鉱物的なエロスだった。俳優たちの演技には若々しい活気と熱気があったが、それを演出が鉱物志向の美意識で強力に抑え込むあたりに不思議な葛藤と独特の魅力が生まれていた。(シアターガイド・扇田昭彦氏)